もっとも多いのは、マドリード(Madrid)もしくはバルセロナ(Barcelona)から陸路で入る方法でしょう。
――と、このように値段と所要時間が釣り合った設定になっています。筆者としては、長距離バスの利用をお薦めします。というのも、鉄道の場合には切符を買うのに長蛇の列に並ばなくてはなりません。バスは予約がいらないので楽。確かに所要時間は長いですが、うち15分はサービス・エリアでの休憩です。一人旅で鉄道を利用すると、荷物が心配でお手洗いに行けないのですが、その点バスの方が安全です。難点は、市街地からバレンシアのバスターミナルへ行くのが少々面倒だということでしょうか。
バレンシアには、鉄道の駅が1つ、バスターミナルも1つです。
マドリードでは、鉄道は地下鉄1号線アトーチャ駅(Atocha Renfe)、バスは地下鉄6号線コンデ・デ・カサル駅(Conde de Casal)にあるアウト・レス社(Auto-Res)のターミナルから発着します。
バルセロナについては、シトラスさんの『バルセロナ・エッセンシャルズ』を参照してください。
この他、グラナダ(Granada)行きの夜行列車があります。
ヨーロッパでは、早期割引を使うと航空券が安く購入できます。アンダルシア地方やパルマ・デ・マジョルカへの移動には、空路の利用が便利です。
周辺の国との間には、日本からチケットレス航空券で予約できる格安航空会社が就航しています。
バレンシア(マニセス)空港は、市街地の西側にあります。2007年に地下鉄3号線/5号線が延伸し,空港(Aeroport)に乗り入れました。朝は07時からの運行で,毎時3本程度。
空港行きの黄色いバスは、バスターミナルから約20分おきに発着します。エスカレーターを降りて右側、道路を渡った向こう側の46番乗り場(表示なし)です。所要50分。難点があって、マニセス地区へ行く路線バスが空港にも寄るというだけのものであるため、異様に遅いです。
いっそのことタクシーで空港へ乗りつけてしまうことをお薦めします。料金は、約14ユーロ。バレンシアのタクシー運転手に悪質な人は少ないので、あまり心配しなくてもいいでしょう。
マヨルカ島やイビサ島とバレンシアを結ぶ航路については、運行船会社のウェブサイトを見てください。
http://www.trasmediterranea.es/